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なぜ在宅勤務で自己管理がこんなに難しいのか?求められるセルフマネジメント能力

通勤電車から解放されて、好きな時間に起きられる。コーヒーを何杯でも淹れられて、昼休みには愛犬と遊べる。在宅勤務って最高じゃん、と思ったのに、気がついたら午後3時でまだ午前中のタスクすら終わっていない。こんな経験ありませんか?

オフィスでは「周りの目」が自然と働いていました。誰かがせっせと仕事をしている横で、スマホをずっといじっているのは気が引けるし、上司が近くにいれば自然と背筋も伸びる。でも自宅では違います。テレビもベッドも冷蔵庫も全部が手の届くところにあって、誘惑だらけ。これが在宅勤務の現実です。

「自由」と「放任」は紙一重

自宅で働くということは、すべてを自分で決められるということでもあります。休憩のタイミング、作業の進め方、服装だって自由。でもこの自由が曲者で、管理してくれる人がいないということは、自分で自分を律しなければならないということなんですよね。

真面目な人ほど逆に働きすぎてしまうケースもあります。

オフィスなら定時になれば「お疲れ様でした」の声が聞こえて自然と帰宅モードになるけれど、在宅だとその区切りがない。深夜までパソコンに向かってしまって、翌日は疲れて集中できず、また夜遅くまで働く、という負のループに陥ることも。

セルフマネジメントに含まれる4つの要素

実は自己管理と一口に言っても、いくつかの側面があります。それぞれ独立しているようで、実は密接に関わり合っているんです。

管理する対象 具体的な内容
時間 タスクの優先順位づけ、スケジュール作成、通勤時間の有効活用
体調 適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠の確保
感情 イライラや不安のコントロール、ポジティブな思考の維持
モチベーション 目標設定、達成感の積み重ね、仕事の意義の再確認

これらはバラバラに存在するものではなくて、たとえば睡眠不足だと感情のコントロールが難しくなり、イライラするとモチベーションも下がる。そうなると時間管理もうまくいかない、という具合に全部つながっているんですね。

実践的なセルフマネジメントの方法

理屈はわかった。でも具体的にどうすればいいの?という疑問に答えるため、実際に使えるテクニックをいくつか紹介します。完璧にやろうとしなくて大丈夫です。できそうなものから試してみてください。

環境を味方につける工夫

まず大前提として、仕事をする場所は重要です。ダイニングテーブルでもソファでもいいんですが、「ここは仕事場」という空間を決めておくこと。可能なら寝室とは別の場所がベターです。

人間の脳は場所と行動を結びつけて記憶するので、ベッドの近くで仕事をすると、ベッドを見るたびに仕事のことを思い出して休めなくなります。

服装も侮れません。パジャマのままだとどうしても気分が切り替わらないので、外出はしなくても「着替える」という行為をするだけでスイッチが入りやすくなります。別にスーツを着る必要はなくて、部屋着とは違う「仕事着」を決めておけばOK。

タスク管理は「見える化」がすべて

頭の中だけで「あれもこれもやらなきゃ」と思っていると、不安ばかりが募って結局何も手につかなくなります。だから、やるべきことは全部書き出す。紙でもアプリでも何でもいいので、とにかく可視化することです。

  • 今日中にやらなければいけないこと
  • 今週中でいいこと
  • できればやりたいこと

この3つに分けるだけでも、かなり頭がスッキリします。そして重要なのは、完璧を目指さないこと。優先度の高いタスクを3つだけ決めて、それが終わったら自分を褒める。そのくらいの気楽さでちょうどいいんです。

区切りをつける技術

在宅勤務で一番難しいのが、オンとオフの切り替え。これには物理的な「儀式」を作るのが効果的です。たとえば朝のコーヒーを淹れる、始業時に特定の音楽を流す、終業時には机を拭く、など。些細なことでいいので、「これをしたら仕事モード」「これをしたら終了」という合図を自分に送るんです。

休憩も意識的に取りましょう。25分作業して5分休む「ポモドーロ・テクニック」なんかも有名ですが、自分に合った時間配分を見つけることが大切。

ただし休憩中にSNSを見始めると時間を忘れるので、立ち上がって伸びをする、窓の外を眺める、といった短時間でリフレッシュできることがおすすめです。

続けるためのマインドセット

どんなに良い方法を知っていても、続かなければ意味がありません。セルフマネジメントは筋トレと同じで、少しずつ習慣化していくものです。

完璧主義を捨てる勇気

「毎日朝6時に起きて運動して、タスクは全部完璧にこなして、夜は自己啓発の本を読む」なんて計画を立てても、3日で挫折するのがオチ。

それよりも「週に2回は散歩する」「毎日1つだけ重要なタスクを終わらせる」くらいの、達成可能な小さな目標から始めた方がずっと続きます。

失敗したって構いません。今日サボってしまったからといって、明日からもサボり続けるわけじゃない。また明日やり直せばいいだけの話です。自分に厳しすぎると疲れてしまうので、ゆるく長く続けることを意識してみてください。

一人で抱え込まない

在宅勤務だからといって、何もかも一人で解決しようとしなくていいんです。わからないことがあったらチャットで聞く、進捗が遅れそうなら早めに相談する。対面じゃない分、むしろ積極的にコミュニケーションを取ることが大事になります。

週に一度、上司や同僚とのオンライン雑談の時間を設けるのもいいでしょう。仕事の話じゃなくても、他愛ない会話をするだけで孤独感が和らぎます。人間は社会的な生き物なので、誰かとつながっている感覚があるだけで、モチベーションは維持しやすくなるものです。

自分なりのリズムを見つけよう

結局のところ、セルフマネジメントに正解はありません。朝型の人もいれば夜型の人もいるし、きっちり計画を立てたい人もいれば、ある程度の自由さがないと息苦しく感じる人もいる。大切なのは、他人のやり方をそのまま真似するんじゃなくて、自分に合った方法を試行錯誤しながら見つけていくことです。

在宅勤務は確かに自己管理が難しいけれど、裏を返せば自分のペースで働けるチャンスでもあります。

通勤のストレスがない分、その時間を自分のために使えるし、集中できる環境を自分で作れる。セルフマネジメント能力を磨くことは、在宅勤務を快適に過ごすためだけじゃなく、これからの働き方全般において役立つスキルになるはずです。