NetflixやYouTube Premiumの値上げが続き、じわじわ重くなる動画代
動画を見るために毎月お金を払うことが、すっかり普通になりました。
Netflixでドラマや映画を見て、YouTube Premiumで広告を消し、音楽も聴く。ひとつひとつは手が届く金額でも、重なると話は別です。月額料金が少し上がるだけでも、年間で考えると思った以上の出費になります。
しかも、値上げされたからといって、すぐに解約できるとは限りません。見たい作品があり、普段から使っていて、家族も利用している。生活に入り込んでいるサービスほど、切りにくいものです。
月額料金は小さく見えて、合計すると大きい
動画配信サービスの料金は、一度に数万円を払うものではありません。毎月、自動で引き落とされます。そのため、負担が見えにくくなりがちです。
月に数百円の値上げなら、「まあ仕方ないか」と流してしまうこともあります。ただ、それが複数のサービスで起きると、財布への影響は静かに膨らんでいきます。
各サブクスごとの値上げの推移が詳細にまとめられているサブスク値上げ・価格推移データベースを見ると、Netflixはここ10年で1.5倍ほどまで値上がりしています。負担が大きいのも納得です。
年間に直すと印象が変わる
たとえば、月額料金が300円上がれば、年間では3,600円です。NetflixとYouTube Premiumの両方が同じくらい上がれば、年間7,200円になります。
7,200円あれば、ちょっとした外食が何回かできます。書籍やゲームも買えますし、日用品の補充にも使えます。
月額表示だけを見ていると軽く感じますが、年間に直すと急に現実味が出てきます。
- 月300円の増加なら年間3,600円
- 月500円の増加なら年間6,000円
- 2サービス合計で月1,000円増えれば年間12,000円
サブスクの怖さは、請求額そのものよりも、払い続けている感覚が薄くなるところにあります。
NetflixもYouTube Premiumも簡単には切れない
負担が大きいなら解約すればいい。理屈ではその通りです。
ただ、実際にはNetflixとYouTube Premiumは役割が違います。どちらか一方を残せば済むとは言い切れません。それぞれ別の理由で日常に入り込んでいます。
Netflixは見たい作品があると戻ってしまう
Netflixは、毎日必ず使うサービスではない人も多いでしょう。それでも、話題のドラマや独占配信の作品が始まると、また契約したくなります。
しばらく見ていないから解約したものの、数週間後には再登録。そんな動きになりやすいサービスです。
作品をまとめて見て、いったん止める使い方もできます。しかし、家族の誰かが視聴していると、自分だけの都合では決めにくくなります。視聴履歴やおすすめ表示が育っていると、そこを手放すのも少し惜しく感じます。
YouTube Premiumは便利さに慣れると戻りにくい
YouTube Premiumは、特定の作品を見るためというより、普段の視聴を快適にするサービスです。
広告なし、バックグラウンド再生、オフライン再生などを毎日使っていると、解約後の変化がかなり目立ちます。以前は普通に見ていた広告も、一度離れると妙に長く感じるものです。
YouTubeを動画サイトではなく、テレビやラジオの代わりとして使っている人ほど、負担を感じながらも払い続けやすくなります。
値上げが続くと娯楽費の感覚が変わる
以前は、動画配信サービスに加入すると「安くたくさん見られる」という印象がありました。レンタルショップへ行く手間もなく、追加料金を気にせず作品を選べる。お得感はかなり強かったと思います。
ところが、サービスが増え、料金も上がり、見たい作品が各社に分散しました。気づけば、安い娯楽というより、毎月固定でかかる生活費に近づいています。
払っているのに見られない作品も多い
ひとつのサービスに加入すれば、だいたいの作品を見られるわけではありません。
見たい映画は別のサービス、話題のドラマはNetflix、普段の動画はYouTube。スポーツを見るなら、さらに別契約になることもあります。
| 状況 | 感じやすい不満 |
|---|---|
| 複数サービスへ加入 | 毎月の合計額が高い |
| ひとつだけ契約 | 見たい作品が配信されていない |
| いったん解約 | 再登録を忘れる、家族が困る |
| 広告付きプランを選択 | 視聴中の広告が気になる |
選択肢が増えたはずなのに、自由になった感覚はあまりありません。むしろ、見たいものに合わせて契約先を増やす状態になっています。
ずっと契約し続ける前提を外してみる
すべて解約して無料動画だけで過ごすのは、現実的ではないかもしれません。だからといって、全部を毎月維持する以外にもやり方はあります。
少し面倒ではありますが、利用状況に合わせて契約を入れ替えるだけでも、年間の支出は変わります。
見る月と見ない月を分ける
Netflixは、見たい作品がたまった時期だけ契約する方法と相性がいいサービスです。契約した月にまとめて視聴し、翌月はいったん止める。新作が出たらまた戻る。
YouTube Premiumは毎日使う人ほど残しやすい一方、通勤や外出が減った時期には、利用頻度が落ちることもあります。
一度、次の点を確認してみると整理しやすくなります。
- 過去1週間で何日使ったか
- そのサービスでしか見られないものがあるか
- 家族の誰が使っているか
- 解約したときに本当に困るか
解約するかどうかを考えるより、「来月も自動的に更新する理由があるか」と考えたほうが判断しやすくなります。
サブスクは安さより納得感で選ぶ時代へ
NetflixやYouTube Premiumは便利です。料金が上がったとしても、人によっては十分に元が取れるでしょう。毎日のように利用しているなら、無理に解約して不便になるほうがつらいかもしれません。
一方で、ほとんど使っていないのに、以前から契約しているという理由だけで払い続けるのはもったいないところです。
月額数百円の差は小さく見えます。しかし、値上げが重なり、契約数が増えれば、家計の中で無視できない金額になります。
動画サービスは、契約したら終わりではありません。見たいものや生活の変化に合わせて、入ったり抜けたりして構わないはずです。
便利だから払い続けるのか。面倒だから放置しているだけなのか。
その違いを、ときどき確認するくらいがちょうどよさそうです。